2015年9月に千葉県で25年ぶりに日本脳炎患者の発生が確認されました。感染場所は県外でないことは明らかで、このことは関東地方に日本脳炎ウイルスを保持している蚊が存在していることの証明です。東京周辺では茨城県、千葉県、静岡県で、2015年の夏に調査されたブタの日本脳炎抗体保有率が80%以上を超えております。世界では、小児を中心に年間5万人が発症し約1万人が日本脳炎で死亡しています。1995年~2006年度に生まれた人は日本脳炎の予防接種が不十分な方が多く特に注意が必要です。ワクチン接種が不十分な方は市町村に確認の上、お早目に不足分を接種されるようお願いいたします。
カテゴリーアーカイブ: 感染症情報
MERS(中東呼吸器症候群)に関する対応について
発症前14日以内にアラビア半島またはその周辺諸国に渡航または居住していた者で、発熱を伴う急性呼吸器症状を呈する方は、MERS感染症の可能性がありますので、医療機関を受診される前に最寄りの保健所(多摩小平保健所 ℡;042-450-3111)へお問い合わせください。
中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&Aは以下よりご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers_qa.html
高齢者肺炎ワクチン接種で学会意見が発表されました
日本呼吸器学会呼吸器ワクチン検討ワーキンググループ委員会と日本感染症学会ワクチン委員会の合同委員会はこのほど、「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方」を表明した。2014年は65歳以上の高齢者を対象に23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)の定期接種が始まり、任意接種の13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)が65歳以上に適応拡大されたことから、医療従事者には両ワクチンの使い分けや連続接種に関する判断が要求されるようになった。同委員会は米国の予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)の推奨は参考意見にとどめており、各ワクチンの接種状況に応じた接種パターンを複数示している。 同委員会の考え方によると、2014年度はPPSV23未接種高齢者のうち65歳から5歳おきに100歳までが定期接種の対象となり、再接種は5年後以降、続けてPCV13を接種(連続接種)する場合は1年後以降であれば安全性に問題はないという。PCV13接種後にPPSV23を連続接種する場合は、6カ月―4年後が適切との考えを示している。定期接種開始以前のPPSV23既接種者は定期接種対象外となるが、今後も任意でPPSV23接種から5年後以降の再接種が可能としている。 ACIPはPPSV23とPCV13の接種について、接種歴がないか不明の65歳以上にはPCV13の初回接種後6‐12カ月でのPPSV23連続接種を推奨している。しかし、同委員会は両ワクチンの連続接種に対する安全性が国内で確認されていないことなどから、今回は参考意見に位置付けた。その一方で、同委員会の考え方も3年以内に見直しを検討するという。(m3.comより) 【関連リンク】 65歳以上の肺炎球菌ワクチン定期接種について haienkyukin_chart haienkyukin_intro
エボラ出血熱について
もし流行国に渡航し帰国した後、1か月程度の間に、発熱した場合には、万一の場合を疑い、 地域の医療機関を受診することは控えていただき、まず、保健所に連絡をし、その指示に従ってください。 過去1か月以内にギニア、リベリア、シエラレオネの滞在歴があり、発熱した場合は医療機関を受診せずに、最寄りの保健所(多摩小平保健所 ℡;042-450-3111)にご連絡ください。